CaMiL

もの作ることで幸せをいただいて、さらさらと暮らしたい

猫には家を

10月のある朝、出勤のため外に出ると、どこからともなく子猫が親を呼ぶ声が聞こえる。姿は見えないが声のする方へ近寄ると、道の反対の溝の中で丸まっている三毛の子猫がいた。まだ歩けるようになたばかりのちいさな子猫だ。ところどころ怪我をしている、鳥に突かれたのだろう。家に戻って、「お~い、猫が落ちているぞ」と相方を呼ぶ。私はその日、仕事だったが相方は休みということで、あとは任せた。
後の話、母猫が戻ってこないかしばらく観察していたが、カラスが狙いはじめたので保護したとのことだ。こうして我が家の主となる猫さまが迎えられたのでした。 最初はお利口で大人しくべっぴんさんの女の子、白とキジトラと茶トラの三毛で、とてもいい子にしていたのだが。もりもり食べて元気になるとヤンチャで狩り好きな野生児でした。まあそれも猫らしくていいのだけど。一度は大人し~血統証ついてるような猫も買ってみたい気もする。
移動用ケージをベッドにして、会社に一緒に行ったり、車に載せたり、人の家にお泊りさせたりと色々な物に慣れさせた。私が肩乗り猫に憧れてたもんだから、小さい体を肩に乗せて毎日喜んでいたら、すくすくと大きくなり体重3kgになっても肩に乗るのでたまに怪我をさせられる。最近は自覚し始めたのか乗り方も優しい。仕事から帰ってくると、お帰りの肩乗り(もう肩には立つのは難しいので肩抱っこになってしまうが)で飛びついてきてかわいい。ただしこれは最初に帰ってきた人にしかしてもらえない。

それとどうも、彼女(猫ちゃん)の中でヒラルキーが定まったようで

私>彼女>相方

という順になってしまい。相方はたまにいじめられている。私にはこちらからちょっかい掛けない限りは攻撃してこない。

今となっては元気もりもりだが、保護した次の日に診てもらった獣医さんからは「今夜が山だ」と言われ、獣医さんの処置の後は栄養補給と保温の介護を徹夜でして、無事に衰弱から回復した。相方の方は猫を保護するのも動物を飼うのもはじめてだけど猫好きだったので、子猫から育てるというのはとてもいい経験になっているという。下手に出過ぎていじめられてるけど。

しかし、新しい家作ってる最中にちょうど猫が家の前に落ちてるなんて、お互いにタイミングのよい話である。長生きするんだよ。