第53回 金沢美術工芸大学工芸科卒業制作展 展覧会報告
3月2日を持ちまして卒業制作展終了しました。なんとなくここでは展覧会の告知をしませんでしたが。金沢21世紀美術館での展示ともあってたくさんの方々に来ていただいたようでした。残念なことにデジタルカメラの電源が入らない故障に見舞われ写真を一切とれないまま終わってしまいました。
今回まったく展覧会の方へ顔を出せず、工芸科以外の作品も見れず、とりあえず感想ノートを置かせていただきました。そこでたくさん感想をいただいて感激しています。そこで試しにこの場を借りて感想へ返事書いてみることにします。感想をお書きになっていただいた方に届く事を祈ります。
<感想1>
とても好きです。小さな風景を見せてくれているような感じというか…。なんだか、どこかしら、ひとり、風に吹かれに行きたくなりました。
答:風は季節の変わり目に吹いて春を呼んだり冬を呼んだりとても感じるものが多いです。僕には好きな季節というのはありませんが、季節が移り変わるのがとても好きです。この作品ではそういった「移ろい」を表現しているところがあるのでこのような感想をいただけて作った甲斐がありました。
<感想2>
雲が好き
答:僕も好きです。
<感想3>
はじめてみましたが、霜の<図>(穴が開いた塊の部分と思われる)これがすごく好きです。
答:霜は層状になった作品なので図から推測するに零でしょうか。これは僕独自の技法でして金属を発泡金属のようにさせます。そうすることで金属は軽くなり、零のように細い棒の上にも簡単に乗せられるようになります。零とは零れ落ちるという意味で、Rayには冷たさや光がさすような意味があります。零は命のはじまりである春へと向かう作品です。
<感想4>
雲ほしいなー。
答:「ほしい」と言っていただけてありがたいです。
<感想5>
風に吹かれに行ってきます。
答:もう少しで春が気ます、楽しみですね。
<感想6>
雲 好き!
私には葉っぱに見えました。
秋のおわりに朽ちて行くのだけど
その前の存在感みたいなもの…
羽みたいにも
ダンスしている?
遠目に見たらなおさらラインダンスをしている
若い人たち!
答:人に好かれる作品を作ることができて本当にうれしいです。雲のボディーはまさに葉っぱです。葉っぱとは本当に洗練された美しい形と構造を持っています。この作品では葉っぱの形といより構造を模倣している作品です。なぜ構造かというと流れを意識した作品だからです。鋳金とは溶けた金属を流し込んで作品を作る技術ですが、この枯葉のような透かし文様を得るためには金属の流れを考える必要がありました。葉の葉脈のように金属を流すことで自然に葉の形を形成させることができます。葉と同じように葉脈の部分は厚みがありますが葉の部分は非常に薄くできます。この葉の構造を模倣することで軽く作ることもでき、この作品では自然にこの形になりました。羽も構造的に葉と似たところがありますね。ダンスのように見える、並木道があると愉快な気分になるのはそのせいでしょうか?
<感想7>
踊ってるみたいなラインがすてきですね。
足元がかろやかで、おいてあったら、フフフってなる。
答:ダンスについてはまったく知らないのですが、ダンスにも流れがあって、軽やかなのはバレエに似ているのかもしれません。
<感想8,9,10>
ちょっとほしくなりました。
↑私も
↑僕も
答:気に入っていただける作品を作れて嬉しいです。
<感想11>
作品集が見やすかったです。作品がきれいに見えました。雰囲気が伝わってきた。
答:作品集までみて頂ありがとうございます。
<感想12>
作品がなぜあんなに細い棒で立っていられるのか不思議です。
作品の持つ雰囲気が静かな感じでおもしろかったです。
とても美しい作品だと思います。
答:僕も出来上がるまで立つかどうが不安でしたがみんな立ちました…。静かな雰囲気を感じていただけてありがたいです。強く訴えたり、何かとうるさい作品は大嫌いなので。
<感想13>
心ひかれました。
ひとつもって帰りたい気分です(ハート)
答:是非また会いに来てください。
<感想14>
(僕)らしい作品で形のセンスかなり好きやわ
(僕)の人柄がでてる作品やわ
答:僕と感性が似ている人と僕のことを知っている人はわかってくれるはず、と思って作ってます。
<感想15>
(僕)の作品は、(僕)が見えるからとても良いなぁと思います。自分で納得するまで考えて作りだす姿勢もすてきだと思う。これからもがんばってね。
私めもがんばります。
答:がんばりましょう!
<感想16>
素敵でした。形がとても好きです。
答:この形は学校で4年間学んだ集大成です。
<感想17>
う、浮いて、いる・・・・・・(もちろん良い意味だ)
答:飛んでいきたい。
<感想18>
愛知の○○○です。
作品もファイルも素敵!!なつかしい感じがしました。
今日卒業式やっけ?で、会えやんけど、またどっかで会えるといいですねー
ファイルのカフェラッテめっちゃ好きやー
答:おひさしぶりです。卒業式で会えなくて残念です。またいつか会いましょう。カフェラッテは大学へ来てからはじめて作った作品です。
<感想19>
すごくよかったです…。ずっとみていられる感じがここちよくて、ただ単純にいいなぁ〜と思ってながめていました。。霧[Saw]まじでほしい…
ファイルも、ぜひ実物をみたくなりました!!とくに私は器を作っているので鋳錫器が気になりました。ゆったりとしたフォルムがなんかよいかんじだ〜。
これからの作品も楽しみにしています♪
答:おひさしぶりです。自然に見られる作品を目指しています。「単純にいい」というのはありがたい言葉です。鋳錫器は僕もお気に入りですが実用性はないのが残念なところ…。またいつか!
<感想20>
なんだかとてもおしゃれですね☆
卒業おめでとう&おつかれさま!
答:おしゃれが自然に見えないとだめだと思ってますが、自然でしょうか?無事卒業できました。ありがとうございます。
<感想21>
零[Ray]すごく好きです。
なんだかすごく好きです。
答:零[Ray]は一番苦労したように思います。完成するのか不安でした。好いてくれてありがとう。
<感想22>
センス感じるよね。
答:センスで勝負って感じかもしれません。努力と根性はほどほどにがいいと思うので。
<感想23>
こんなぼくですが、(僕)の作品は実はすきなんです。
答:あなたの作るものもおもしろい。人を笑顔にするものづくりはまかせた。
<感想24>
(僕)さんの手仕事しかとこの目に焼きつけときました。
タイトル共に良いセンスですね!
答:おひさしぶりです。このタイトルは自然なのか偶然なのか、これしかないという感じでした。ありがとう。日程的にそちらの卒展を見るのが難しいのが残念です。来年からは行けるかな?同じ釜の飯を食った仲間たちのこれから活躍を楽しみにしています!
感想は以上で全てです。こんなに感想を頂いたのははじめてでした。本当に皆さんありがとうございました。
【展覧会データ】
[タイトル]:金沢美術工芸大学卒業制作展
[会期] :2月24日〜3月2日
[会場] :金沢21世紀美術館