CaMiL

もの作ることで幸せをいただいて、さらさらと暮らしたい

工芸なものの行き場

今日は朝から鋳金展の搬入。
自分の作品はぽつぽつと作品展には出しては来たけれど、自ら企画して作品を展示するのは初めてでワクワク。
ここのサロンは学生には無料で場所を提供してもらえ、大正時代の民家を利用した純和風の建築で床の間には季節の花が生けられる、さらに作品として作った花器にもちゃんと花を生けてくれるという作り手としてはとても有り難いところ。
工芸を学ぶ学生として、自分の作ったものが実際に使ってもらえるのは勉強になる。
生花というものもまったく知らなかったので興味深かった。
僕は花器2点と小作品2点を展示し。
花器にはもちろん生けてもらった、しかも花は控えめにして作品を殺さない生け方をしてくれる。
一つの花器は底が球面で自由に傾くようになっていて、何か生けることで重い方へ傾くことに生花の先生と生徒は大変おもしろがり、僕が生花の経験がないため作った花器が予想以上に傾かず、皆ああすればいいんじゃないか、こうすればよくなると試行錯誤している姿がうれしかった。
  
美術館に工芸作品を置くのは何か違うと思うことがある。
だけど純和風の建物には工芸な作品は合う、21美に展示するよりもずっといい。
そして作品点数からいっても間の取れたレイアウトになっている。
金美の卒展よりかは楽しめるんじゃなかろうか。(追記:レイアウトに限っての話)
  
靴を脱いで上がり、好きな所に座れるのは日本建築の特徴です。
会場は床は畳なので是非一つ一つ作品の前に座って鑑賞してほしい。
床の間の作品は立って観ると視点が高くなりすぎます。
  
お庭も綺麗でいい所です。
  
一通り観ていただいたお客さんにはお茶とお菓子も出るので是非来てください。(出ない時もあるかも…)
ノートに感想も書いて頂けるとありがたい。