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もの作ることで幸せをいただいて、さらさらと暮らしたい

工芸

職を辞する

今年の初旬に退職した。 7年ほど勤め、役割を終えた感じがしたので次の仕事をはじめようと考えている。 一つのブランドの黎明期から成長の担い手となり、成熟期まで携われたのは学びがありよかった。 辞めたあとの6ヵ月間はCAD/CAMの職業訓練を受け、図面や…

日本民藝館 新作工芸公募展へ

Tumblrのポストで民芸館の新作公募展のことが流れてきて、思い立ってみに行くことにした。丁度12月13日土曜日が展覧会初日である。週の中頃、ネットを調べ尽くし、金曜の夜行バスの空席1つのところ確保した。無事バスに乗り込み、薄暗い朝の新宿に降り立つこ…

日本の工芸をどのように海外へ伝えたか

2007年に大英博物館で日本工芸会の「わざの美-伝統工芸の50年」展が開催された時の話を調べました。その時、日本の工芸はどのように海外へ紹介されたのかという話です。 江戸や明治期の古い工芸品というのは海外でも評価が高く知ってる人も多いのですが、戦…

工芸的進路を求めて

下書きに残っていた大学卒業の時の文章を加筆修正してお送りします。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 とりあえず、方向性は決まりました。後は進むだけです。北へ。 鋳物の街、高岡のとある美術鋳物製作所で焼型鋳造法を学びます。技術は国のお墨付きで、そのような…

「金沢美術工芸大学工芸科の学生3人による作品展」展覧会報告

昨年のグループ展でお世話になりましたミュゼさんよりイベント期間中の作品の提供を頼まれ、今回の作品展が企画されました。 今回の展示では作品が前に出過ぎず控えめに空間を引き立てることを主眼としています。なので主に壁面作品と窓台などへの展示と限り…

カフェ&ギャラリー musee(ミュゼ)にて展示中

展示の機会を頂いたので、ただいま作品展示中です。僕は一点だけですが壁面の作品を展示しています。もしかしたら、これから参加者と作品数が増えたりするかもしれません。 金沢21世紀美術館のすぐ隣の柿木畠ですので、近くをお通り際は休憩がてらお立ち寄り…

鋳金展のお知らせ

2月24日〜2月28日の間、中村記念美術館、旧中村邸にて鋳金展を開催致します。 旧中村邸から歩いて5分程の金沢21世紀美術館にて金沢美術工芸大学卒業制作展(2月24日〜3月2日)と同時期開催ですので、合わせてご覧いただけると幸いです。僕も今年で卒業です…

『一つの部屋』 展覧会報告

『一つの部屋』展終了しました!ミュゼさんのご好意により、9月3日まで会期を延長していただきました。来てくださった皆様ありがとうございます。 始まるまではどうなることかと思いましたが、今回の展覧会は三人それぞれが大成功という結果で合致し、搬出後…

カフェで待つ

ミュゼに展覧会の様子を見に行けばサイフォンのコーヒーが飲める。ありがたや〜。 お天気もよく展覧会の人入りも初日から上々です。初日は何故か金沢のアートの重鎮の方々揃いも揃って来店し、喫茶ついでに観ていただけてよかった。棚を気に入ってもらえ、ほ…

一つの部屋

展覧会情報『一つの部屋 -三人×工芸×生活-』 2009年8月19日(水)〜30日(日)まで 12:00〜19:00(月・火 定休日) 参加者:西山徹 西村有希 新田翔金沢美術工芸大学工芸科の学生三人による展覧会。 それぞれの作品を一つの部屋に集め、工芸のある生活風景…

「生」「手作り」「天然」それってほんとにいい物?

Tech-On!のコラムを読んでいて非常に分りやすい記事があったので紹介。 自分自身手作りで物を作ることを学び、それを一つの強みとしている。他人事ではないし、この記事が言っていることを真摯に受け止め、自ら問うていかなくてはいけない。天然疑惑 - 日経…

奥山清行 「伝統の逆襲 日本の技が世界ブランドになる日」

デスクの上に積読してあった本だけど、手に取ったが最後一気に読んでしまった。おかげで制作が進まなかったがこれも重要な勉強。ものづくりの世界でどう生きるかと考えている人にとっては必読書ではないだろうか。自分の好きなもの作ってるだけの人なら、ど…

松島さくら子―アジア各地の旅を通して

松島さくら子先生は漆造形作家、それ以外にも2つの顔を持っているとのこと。一つは漆研究のためにアジア各地を現地調査する研究家、2つめは宇都宮大学教育学部美術科の教員だという。つまり制作、研究、教育と漆に関して一本の筋が通った仕事をされている…

複合素材演習

演習目的 陶磁・漆木工・染織・金工、それぞれのコースにおいて培った技法・素材を中心にして、他コースの表現技術を積極的に取り入れ複合的に扱う事で、多角的見地から現在の工芸を捉える。以下、作品抜粋し紹介。 ] 金属と陶の複合実験 陶に漆着色 簪 強度…

建築とものづくり

現代建築とものづくりは素材に対する考え方が全然違う。(古典建築はものづくりに近そう) 建築というその大きさから、どうしても「金」と「時(納期)」の問題がつきまとう。 つくりたいものを作るだけでなく、コストパフォーマンス(必要最低限で作ること…

鋳銅花器「うらら」の着色工程

たまたま手元に学校からレンタルしたデジタル一眼レフカメラがあったので制作工程を記録。 鋳金の仕事の紹介も兼ねて書こうと思います。 これから紹介するのは鋳銅花器「うらら」の着色工程です。 この花器は赤みを帯びた落ち着いた肌に仕上がりました。 鋳…

良さを考えた

午前は卒展の監視、午後は鋳金展の監視。 雨は降ったり止んだり。 だけど、日曜だけに客入りはどっちもよかった。 (3/2追記:土曜でした) 監視するのがすごく嫌だと言う人がいるけれど。 僕は監視するのはまったく苦じゃない。 むしろおもしろい。 人がい…

あったらいいながあった

今、石川国際交流サロンにて鋳金展をやってますが、サロンに「Equal(イコール)」というフリーマガジンが置かれていた。 表紙には僕の好きなミュージックアーティスト「capsule」の文字。その時は読まずにカバンに入れてたんだけど、さっき読みました。 さ…

良さを考える

最近困ったことは作品を批判的にしか観れなくなってきたこと。 これは非常に危険だ、となんとなく思う。(Capsuleのインタビューも読んだしね) 観ている自分もつまらんし、いいこと無い。 悪い癖は直さんと。 もっと建設的に考えなくては。 今日は監視前に3…

とりあえず車検だ

そう、車検。確実に数万は無くなる車検。 よりによって引越しとか色々出費の多いこの時期に車検。 ユーザー車検でも4万はするじゃないか…。 車は僕にとって加速装置なのかただのお荷物なのかどうなのか…まだわからんな。 とりあえず少しでも安いユーザー車検…

工芸なものの行き場

今日は朝から鋳金展の搬入。 自分の作品はぽつぽつと作品展には出しては来たけれど、自ら企画して作品を展示するのは初めてでワクワク。 ここのサロンは学生には無料で場所を提供してもらえ、大正時代の民家を利用した純和風の建築で床の間には季節の花が生…

花は咲く時期が決まっているように

今日は部屋展(工芸科の専攻ごとの作品展)の準備。 2週間切ってやっと動き出した。 礼儀としてDMは2週間以上前に送るべきものらしい。ダメダコリャ。 なぜここまで手際が悪いかと言うと年度末とは提出ラッシュであり、卒生であり、つまり皆さん忙しい。 来…